こんにちは、家具ギャラリーよろこび店長の福山です。
今回はソファーの選び方~本革シート編~をご案内致します。
シート生地によって、ソファーの印象は変わります
ソファーのシート生地には主に
1.本革
2.合成皮革
3.布
4.人工スエード
の4種類があります。
同じデザインのソファーでも、
生地が変わると、その印象が大きく異なります。
生地を本革にした場合
生地を布にした場合
本革ソファー
本革ソファーのイメージは
・高級感
・重厚感
・かっちり感
・ビジネス向け
・手触りがなめらか
・革の香り
・冷たい
・すべる
などが挙げられます。
本革ソファーの魅力って?
本革ソファーの一番の魅力は高級感でしょう
(私個人的には、本革ソファーの一番の魅力はなめらかな手触りだと思います)。
また、使い込んで行くうちに
日焼けや手の脂などで風合いが変化して行くのも
本革ソファーの醍醐味です。
そして、合成皮革や布シートに比べると、
本革の方が数段強度が強いのも特徴です。
牛の肌も人の肌と同じです
本革ソファーの生地は乾燥に弱いので、
直射日光が直接当たる場所や、エアコンの風が直接当たるレイアウトですと
生地が傷みやすくなります
(牛の革も人の肌と同じです)。
本革=すべる?
「本革ソファーはすべるから嫌」という意見も良く伺いますが、
多少すべる事を想定して座面を奥に向かって傾斜させたモデルもありますので、
すべりが気になる方にはそういったソファーをお勧め致します。
本革=蒸れる?
「本革ソファーは蒸れる」というお話も良く伺います。
正直なところ、蒸れるかどうかは
「良い革か、そうでもない革か」によって変わってきます。
質の良い革は、牛の肌の表面の部分の革を使用していますので、
生地の表面に細かい毛穴が開いており、革自体の通気性があります
(「革=冷たい」というイメージも、通気性のある革かどうかで変わってきます)。
一方、それほど質の高くない革は
そもそも表面側の革を使っていなかったり、
毛穴側の革を使っていても表面をコーティングしてしまって
毛穴がふさがっているので通気性が悪く、蒸れやすくなります。
良い革ほど、色が変わります
良い革ほど表面に毛穴が開いていたり、
革本来の質感を残すために表面に余計なコーティングを施さず
むき出しに近い状態の仕上げになりますので、
人間の汗や脂などで色が変わったり、日に焼けやすくなります。
この変化を「使い込んで味が出てきた」ととらえるか、
「使って行くうちにムラが出てきた」ととらえるかによって、
本革ソファーをおススメするかどうかが変わってきます。
総革と半革
本革ソファーには大まかに総革ソファーと半革ソファーがあります。
総革ソファーは前も後ろも全てが本革製のソファーで、
海外製のものに多く見られます。
一方、半革ソファーは人の肌に触れる表面の座面・背もたれ・アーム部分が本革で、
背面は同色の合成皮革で作られたソファーで、
見た目の高級感を保ちながら価格を抑えられるので、
国内の大手メーカーも数多く採用しています。
総革ソファーの方が高級感はありますが、
背面まで革のお手入れをする必要がありますので、
維持するための手間やコストも掛かります。